パンプアップの仕組みについて

皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。トレーニーなら一度は耳にしたことのあるパンプアップ、ジムでもパンッパンにパンプアップした大胸筋を触ってる男性トレーニーをよく見かけますよね? ただその仕組みについてわかりますか? と聞かれると、えっと… 血流が… みたいな感じですよね? 本日はそんなあなたに、パンプアップの仕組みと知識をお伝えしたいと思います。


パンプアップの仕組み

まずはそのメカニズムについて説明します。トレーニングするとその部位に対して、乳酸やアデノシンなどの代謝物質が生成されます。代謝物質が増えてしまうと筋肉を動かす上でパフォーマンスが落ちてしまうので、身体は排出しようと血液が大量にその部位に流れ込み、血管が拡張されます。そして集まった血液の中の液体成分により代謝物質の濃度が薄まり排出されます。つまり血管の拡張とこの液体成分が筋肉内に入ることで筋肉に張りが生れ、パンプアップした状態になります。ちょっと長くなったのでもう一度短くまとめると、筋トレすると代謝物質が増える → 代謝物質、邪魔やから排出する為に血液増えて血管拡張 → 血液の中の液体成分で代謝物質の濃度を薄くするんで、血管拡張とともにそれが筋肉に貯まる → パンプアップ完成! とこういった流れになります。


パンプアップ=筋肥大ではない

よく勘違いをされる方がいますが、パンプアップしたからといってそれが筋肥大に100%繋がるかというと、そうではありません。例えばパンプアップだけを考えれば、軽い重さでも回数を行えば筋肉を張らすことはできますよね? 極端に言えばランニングなどの有酸素運動をしてもふくらはぎが張ったりしますよね? 効率よく筋肥大を目的とするならば、筋肥大しやすい速筋繊維を動員する為、強い負荷が必要になります。弱い負荷だったり有酸素運動では筋肥大しにくい遅筋繊維をメインで使ってしまう為、そのような場合でパンプアップしても効率よく筋肥大はしません。ただしっかりと筋肥大に適した重さでトレーニングをした上でするようなパンプアップならば、もちろん筋肥大に繋がります。


減量中はパンプアップしにくい

ここからはちょっとパンプアップにまつわる豆知識になりますが、減量中はパンプアップしにくくなります。それはなぜか? 減量中は当然、糖質制限など普段よりもカロリーを制限している為、筋肉のメインエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)が不足しています。ATPが不足しているということは代謝物質である乳酸やアデノシンはあまり生成されなくなり、排出する必要がなくなります。その結果、減量中はパンプアップしにくくなります。なので減量中急にパンプアップしにくくなったという方は、今お伝えしたことが身体で起こっていると理解しておいて下さい。


パンプアップの継続時間は?

どれぐらいパンプアップは継続するのか? 明らかに見てわかるようなパンプアップだと、だいたいの継続時間は10分〜20分になります。なのでよくコンテストに出場される方は、ベストな状態でステージに立つ為、上記の時間を目安に逆算して、皆さんバックヤードでパンプアップしています。ただ少しの張りであれば筋肉の合成時間である48時間〜72時間に比例して張りを感じる場合もあります。


まとめると

パンプアップはトレーニングによって溜まった代謝物質を排出する際に血液の液体成分が血管の拡張とともに筋肉に流れ込むことで起こります。また必ずしもパンプアップ=筋肥大とは限りません。今まで勘違いされていた方は本日の内容を参考に正しくアップデートしておきましょう。

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