ストレッチするとなぜ身体は柔らかくなるのか?

皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。ストレッチすると身体が柔らかくなるということは、皆さんもご存知だと思います。ではなぜストレッチすると身体が柔らかくなるんですか? という問いに対して答えられる方はどれくらいいるでしょうか? はっきりと答えられる方は少ないと思います。本日はそのメカニズムについてお話したいと思います。


伸張反射の発動値が高くなる

急激に伸ばされた筋肉を縮めようとする働きを伸長反射といいます。これは筋肉が切れるのを防ぐ、いわば防衛反応みたいなものです。ストレッチを継続すると、そんな頻繁に伸ばされよんやったら、もう切れんやろ? と防衛反応がすぐに働かなくなります。このように伸長反射の発動値がどんどん高くなれば、妨げなく筋肉を伸ばすことができるので、身体の柔軟性も向上していきます。


筋膜が整う

筋膜とは筋肉を覆う膜のことですが、身体の硬い方はこの筋膜がピシャッと整列していません。例えるなら、しわくちゃのハンカチみたいなもんです。しわくちゃのハンカチとしわの少ないハンカチとでは当然しわの少ないハンカチの方がしわを伸ばしやすいですよね? 筋膜も同じです。配列がバラバラでゴアついている筋膜より、配列が整った筋膜の方が当然中身の筋肉も伸ばしやすくなります。ストレッチを継続して筋膜の配列を整えることは、柔軟性向上に繋がります。


筋肉が長くなる

えっ? 筋肉って長くなるんですか? とツッコミたくなりますよね? 明らかに目に見えて、うわ長なったね〜 まではいきませんが、筋肉は動かす範囲によって長さが変わると言われています。狭い範囲でしか筋肉を動かさなければ短くなるし、広い範囲で動かせば長くなります。これは筋肉の中にある筋束の、そのまた中にある筋原繊維の、そのまた中にある筋節(サルコメア)の数の変化によるものとされています… いや、めちゃくちゃややこしい! って話しですよね? こんなの覚えなくていいです。要するにストレッチを継続すると筋の長さを決める筋節(サルコメア)が増えるので、筋肉が長くなり伸ばされやすくなる為、柔軟性が向上するというお話しです。


関節の動くがよくなる

関節には動きをよくする為にグリコサミノグリカンという潤滑剤が存在します。ストレッチを継続するとこのグリコサミノグリカンが多くなる為、関節の動きがスムーズになります。今まで筋肉についてしかお話していませんでしたが、関節の動きも筋肉を伸ばす上ではすごく重要です。筋肉によっては関節をまたいで付着している筋肉もあるので、関節の動きがスムーズじゃないと思うように筋肉も伸ばせません。関節の動きがスムーズになれば筋肉も伸ばしやすくなり、柔軟性も向上します。


まとめると

伸長反射の発動値が高くなる、筋膜が整う、筋肉が長くなる、関節の動きがよくなる。ストレッチにより、身体ではこのようなことが起こり柔軟性が向上します。ストレッチで身体が柔らかくなることは知っていても、そのメカニズムを説明することはなかなか難しいと思います。是非本日の内容は頭に入れておきましょう。次回は本日の内容に少し関連して、筋トレすると身体は硬くなるのか? という内容でお話しさせて頂きます。

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