トレーニング前のストレッチは意味がないって本当?

皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。トレーナーの間では常識になってきている本日のタイトルですが、一般の方でしたら、えっ!!そんな… 材木さん、トレ前のストレッチは大事でしょ?ゲリする前にティッシュを丸めて便器に入れるぐらい常識でしょう?はい。確かにそれは絶大な効果がありますが、本日はそのお話ではなくトレーニング前のストレッチが意味があるのか、ないのかについてお話したいと思います。

ストレッチの種類

まずはストレッチの種類からお話したいと思います。ストレッチと一言で言っても、ご自分で出来るストレッチは、大きく2つのストレッチに分類されます。それは静的ストレッチ(スタティックストレッチ)動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)です。ではこの2つのストレッチをもう少し詳しく見ていきましょう。

静的ストレッチ(スタティックストレッチ)

このストレッチは写真のように動きを伴わない静的なストレッチです。写真はもも裏のストレッチなんですが、反動をつけずに筋が伸びた状態を30秒~40秒キープします。皆さんに馴染みのあるストレッチ方法ですね。効果としては、筋へのストレッチ、関節可動域を広げる、副交感神経が働く、この3つです。

動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)

このストレッチは、スタティックストレッチと反対に、動きを伴う動的なストレッチです。同じもも裏のストレッチでも、写真のように脚を振り上げては戻すといった、筋の伸び縮みを繰り返しながら伸ばすストレッチ方法です。効果としては、筋へのストレッチ、関節可動域を広げる、交感神経が働く、この3つです。

なぜトレーニング前のストレッチは意味がないと言われているのか?

さぁ!ここからは本題に入っていきましょう!なぜこのような事が言われるようになったのか?それはトレーニング前の静的ストレッチ(スタティックストレッチ)に関してです。大半の方がトレーニング前や運動前に、このスタティックストレッチをやると思います。ですがこのストレッチ、トレーニングでのパフォーマンスを下げてしまうという研究結果が明らかになったのです。なぬ~ん!ですよね?理由としては、スタティックストレッチは状態をキープして筋を伸ばします。伸びた状態が続いてしまうと筋は緩んでしまい、この緩んだ状態が通常だと感じると、上手く収縮出来ずに収縮力が落ちてしまいます。ゴムを伸ばし続けると元の長さより長くなってしまいますよね?そんなイメージです。トレーニングは繰り返される筋の伸び縮みの運動です。思うように筋が収縮できないんじゃ当然トレーニングでのパフォーマンスは落ちてしまいます。次に副交感神経の働きです。上記のスタティックストレッチの効果ではこの副交感神経の働きについてはさらっと流しましたが?うん?副交感神経?まぁいいや…と思った方もいると思います。副交感神経とは、人間がリラックスした時に働く神経です。主に食事中や睡眠中に働きます。いやいや、今からトレーニングするのにそれは働いちゃダメでしょ?トレーニング中に小鳥のさえずり聞いてるようなもんやん。って話ですよね?そうこの2つの理由から静的ストレッチ(スタティックストレッチ)はトレーニング前にはあまり向いていまないと言われています。とは言え、トレーニング前のストレッチはやらなくていいんだという話ではございません。正しい関節可動域でトレーニングすること、ケガの予防は大切です。そんな時に活躍するのが、もう一つのストレッチ、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)です。

トレーニング前には、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)を活用する

ダイナミックストレッチは筋を伸ばしたまま行うのではなく、動きを伴うので、必ず収縮が入ります。この収縮が入ることにより、筋が伸びたままになるのを防いでくれます。そしてストレッチとしての効果もあり、関節可動域も広がります。もう一つが交感神経の働きです。交感神経は、副交感神経とは逆に活動力が高まる時に働く神経です。つまり、小鳥のさえずりではなくアップテンポの曲を聴きながらトレーニング出来る状態になります。この2つの理由から、トレーニング前は動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)が適したストレッチと言えます。

まとめると

この話だけ聞くとスタティックストレッチは必要ないと思う方もいるかもしれませんが、そういう訳ではございません。トレーニング前以外であればリラックス効果もあるし、ストレッチ効果もあり、姿勢改善やケガの予防にもなります。要は使い分けです。トレーニング前は動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)を活用して、それ以外はスタティックストレッチを活用する。この2つのストレッチを上手に使い分けていきましょう。次回の投稿では実際に僕がお勧めするトレーニング前のダイナミックストレッチをご紹介したいと思います。次回もぜひチェケラして下さいね。

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