食べた脂質はどうやって体脂肪になるの?

皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。本日は前回の投稿に引き続き、これまた、何となくはわかるけど、ちゃんと説明しろって言われたら、う〜ん… な、脂質が体脂肪になるまでのお話をしていきたいと思います。


脂質が体脂肪になるまで

では早速その流れについてお話していきます。ちなみにちょっと、いや全てを理解しようとしたら、かなりややこしいので、覚悟して聞いて下さい… 僕たちが食べた脂質(トリグリセリド)は、そのままでは吸収出来ない為、十二指腸まで来ると胆のうから出る胆汁と混ざり乳化されます。これは、運ばれる上で水に混ざらない油を混ざりやすくする為です。その後、更に膵臓リパーゼという消化酵素により分解され、小腸で吸収されます。小腸で吸収されたトリグリセリドはリンパ管を通って運ばれるのですが、そのままではリンパ管を通れないので、リポタンパクというタンパク質と結びつき、カイロミクロンとなり、リンパ管を通って全身に運ばれます。そして、まずエネルギーや細胞を合成する材料として使われ、余った物は体脂肪として蓄えられるといった仕組みになります。…はっ? ですよね? 1回で理解出来た方は天才です… 以下にもう一度、シンプルにまとめます。

脂質摂取 → 十二指腸まできたら、ダメダメこんまんまじゃ吸収できんよと、胆のうの胆汁で乳化 → 小腸吸収  → でもまだリンパ管通れんからリポタンパクと合体してカイロミクロンで、リンパ管通過して全身へ → エネルギーや細胞の材料として使う? → いやいやもういりません → なら体脂肪になるしかないね…

とこんな感じです。


美味しい物は脂肪と糖でできているのだが…

美味しい物は脂肪と糖でできている。有名なフレーズですが、前回の投稿と今回の投稿をご覧になった方はもうわかると思いますが、食べ過ぎは当然、体脂肪増加を加速させます。糖を摂るとエネルギー源が満たされます。その状態で脂質を摂るとそりゃもう細胞になるか体脂肪になるかの2択になってしまいますよね?当たり前ですが、糖と脂肪でできている物の食べ過ぎは気をつけましょう。


3時のおやつは欠かせないのだが…

実は糖質が吸収される時間と脂質が吸収される時間にはタイムラグが存在します。糖質が吸収され血糖値が一番上がるタイミングは30分〜60分と言われています。一方、脂質が吸収され血中中性脂肪値が一番上がるタイミングは3時間〜4時間と言われています。つまりお昼ご飯で脂質を含む物を食べて、3時のオヤツで糖質を含む物を食べてしまうと血糖値と血中中性脂肪値のピークがもろにぶつかってしまいます。どちらもピークの状態は余った物を体脂肪として蓄えやすい状態になっているので、これまた毎日、3時のおやつを習慣化してしまっている方は気をつけましょうという話しになります。


まとめると

脂質の場合、糖質のようなグリコーゲンは存在せず、エネルギーや細胞を作る材料として使われない物が体脂肪として蓄えられます。特に糖質とのセットで脂質を食べ過ぎてしまうと体脂肪増加を加速させてしまいますので気をつけましょう。ただ、前回の糖質もそうでしたが、適した量や内容で摂取すれば、エネルギー源や細胞を作る材料、予備エネルギーとして脂質も必要な栄養素になります。本日の内容を参考にして、上手に脂質と向き合っていくようにしましょう。

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