皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。人間の筋肉には大きく別けて2つの筋線維のタイプがあります。それが遅筋線維と速筋線維です。あっ! それ聞いたことある~ なんて方もいるのではないでしょうか? 本日はそんな遅筋線維と速筋繊維についてお話したいと思います。
遅筋線維とは?
では早速、遅筋線維にはどんな特徴があるのかについてお話します。遅筋線維の一番の特徴は、収縮速度が遅く、持久性に優れていることです。ゆっくりと筋収縮を繰り返すような長時間の運動では、速筋線維に比べて遅筋線維が優位に働きます。また筋線維は細く、筋肥大しにくいのも特徴です。マラソン選手を例にするとわかりやすいと思いますが、ゴッリゴリのマッチョの人なんかいませんよね? 皆さん細くてしなやかな筋肉の方が多いと思います。最後は脂質がエネルギー源になることです。遅筋線維を多く使う運動である有酸素運動が脂肪燃焼に効果的と言われる理由がこれですね。以下にもう一度、特徴をまとめます。
- 収縮速度が遅く、持久性に優れている
- 筋線維が細く、筋肥大しにくい
- 脂質をエネルギー源とする
速筋線維とは?
次に速筋線維の特徴についてお話します。速筋線維の一番の特徴は、収縮速度が速く、瞬発性に優れていることです。短時間で速く筋肉を動かすような瞬発的な運動では遅筋線維に比べて速筋線維が優位に働きます。また筋線維は太く、筋肥大しやすいのも特徴の一つです。短距離選手を例にするとわかりやすいですが、ガッリガリの短距離選手なんていないですよね? マラソン選手に比べて、皆さんがっしりとした身体の方が多いと思います。最後は糖質がエネルギー源になることです。瞬発的な運動である筋トレ前に、マルトデキストリンなど、エネルギー源である糖質を含んだサプリメントを飲む理由がこれですね。以下にもう一度、特徴をまとめます。
- 筋収縮が速く、瞬発性に優れている
- 筋線維が太く、筋肥大しやすい
- 糖質をエネルギー源とする
筋線維のタイプは生まれつき決まる?
ここまで読んで、自分は速筋線維と遅筋線維どっちが多いのか? ここでそんな疑問を感じたあなたについて、もう少しお話します。自分がどっちのタイプなのかについては、基本的に生まれながらの遺伝子によって、その割合が決まります。 えっ? じゃ遅筋タイプに生まれたら筋肉つかんってこと? トレーニングしても意味ないやん… だいぶ極端に言ったらそう思っちゃいますよね? でも「基本的に決まる」なだけなので安心して下さい。一昔前まではそう言われていましたが、今ではその後のトレーニングの内容によって変化するのではないかと言われています。一人は長距離ランナーになり、もう一人は運動をほとんどせずに育った双子の実験では、長距離ランナーになった方の遅筋線維の割合が著しく増えたという研究結果があります。これは遅筋線維での実験ですが、速筋線維に話を置き換えると、遅筋線維の割合が多い方でも、収縮速度の速い、瞬発的なウエイトトレーニングのような運動を積み重ねていくことによって、速筋線維の割合が多くなることも十分に考えられます。それに速筋線維が全くない人なんて絶対いないので、ある程度の筋肥大は適したトレーニング内容と栄養補給で必ずおこります。なので今まで通り、しっかりウエイトトレーニングは継続して下さい。もし現在の筋線維の割合が知りたい方は遺伝子キッドなんかを使うと調べることができるので、どうしても気になる方は調べてみてもいいかもしれません。
まとめると
遅筋線維と速筋線維について、聞いたことがあったけど、あまり知らなかったという方も、本日の内容で理解が深まったのではないでしょうか? その特徴を理解した上で、どの線維を鍛えるのがベストなのかを考えると理想の身体を手に入れる近道になるかもしれません。本日の内容を参考に適したトレーニングを選択してみて下さい。