皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。トレーニーにとって、有酸素運動は筋肉が落ちるから、やらない方がいい。なんて話を耳にしたことがないでしょうか? 中には筋肉が落ちるから、絶対にやらない。なんて方もいると思います。実際のところはどうなんでしょうか? 本日はその真相について、お話していきたいと思います。
その話は本当です…
いきなりズドン! と結論からになっちゃいましたが、ある条件下において、または長時間の有酸素運動は、筋肉を落としてしまったり、筋肉の合成を妨げる原因になってしまいます。では以下で詳しくお話していきましょう。
空腹での有酸素運動はダメ!
有酸素運動をすると筋肉が落ちると言われている一番の理由はこれだと思います。有酸素運動では脂質を主なエネルギー源としますが、空腹や食事制限をしている状態だと脂質がすぐになくなりかけてしまいます。脂質がなくなりかけると、今度は自分の筋肉であるアミノ酸を分解し、エネルギー源として運動を継続しようとします。このように空腹や食事制限中の有酸素運動では、筋分解が起きやすい状態になっているので、気をつけましょう。
コルチゾールの増加とテストステロンの減少
長時間、有酸素運動を継続するとコルチゾールが増加し、テストステロンが減少します。コルチゾールは筋分解を促進させるホルモンで、テストステロンは筋合成を促進させるホルモンです。つまり筋分解しやすい状態と筋合成しにくい状態を作ってしまいます。ウエイトトレーニングをしている方は、有酸素をやり過ぎてしまうと筋肉の合成を妨げる可能性があるので気をつけましょう。
UCPの減少
えっ? UCPって… わかります。いきなり訳わからんヤツ出てきましたよね? UCPとは脱共役タンパク質といって、エネルギーであるATPを作る時に生じるタンパク質のことで、このUCPが増加すると体内の熱生産が高まります。つまり何が言いたいんか? と申しますと、過度な有酸素運動をするとなるべく少ないエネルギーで運動を継続しようとするので、このUCPが減少し体内の熱生産も下がり、おまけに基礎代謝も下がってしまう。と、こういうお話しになります。これは筋肉がどうこうというお話しではありませんが、ダイエット目的で、過度に有酸素運動を取り入れ過ぎると、かえって基礎代謝を下げ、ダイエットの妨げになってしまうので気をつけましょう。
まとめると
過度な有酸素運動は筋分解を起こしたり、筋合成を妨げたりする原因になります。上記の内容をしっかり把握しましょう。とは言え、有酸素運動が悪いという訳ではありません。やり過ぎなければ脂肪燃焼効果も期待でき、心肺機能を高めることができる運動です。ようは強度とタイミングが大事だと僕は思います。ということで次回は、本日の内容に引き続き、筋肉をなるべく落とさないように有酸素運動をするには? というタイトルでお話したいと思います。