皆さん、おこんにちは。古賀市、福津市のパーソナルトレーニングジム、MUSTACHE代表、材木です。皆さん、超回復という言葉をご存知でしょうか? えっ?ちかっぱ回復するの? 初めて聞く方はそんなイメージかもしれません… 昔から筋肉量を増やす上で重要なワードとして、この超回復は使われてきました。ですが、一般的に皆さんに広まっている超回復は、少し意味合いが違うようです… 本日はそんな超回復について、正しい知識をお話していきたいと思います。
一般的に言われている超回復
超回復って何ですか?と聞くと、聞いたことのある方は、筋トレで傷ついた筋肉がより太くなって回復する事と答えるはずです。もっと詳しく言うと、筋トレにより傷つけられた筋肉が、次傷つけられるのに備えてより太く強くなって回復する。その時間がだいたい48時間〜72時間である。僕もこんな感じで専門学校の時に習いました。がしかし!実は超回復という言葉は筋肉ではなく、グリコーゲンにおいて使われる言葉だったのです。えっ?どういう事?グリコーゲンって?いきなりパニックですが、順を追って説明していきます。
そもそもグリコーゲンって何?
まずいきなり出てきたグリコーゲンについてです。エネルギー源として使いきれなかった糖は、次の激しい運動(主に筋トレなどの無酸素運動)に備えて筋肉や肝臓に蓄えられます。そう、この蓄えられたものこそがいきなり登場してきたグリコーゲンになります。ちなみに筋肉に蓄えられるグリコーゲンを筋グリコーゲン、肝臓に蓄えるグリコーゲンを肝グリコーゲンと言います。このグリコーゲンは、筋トレのように短時間で大きな力を使うような運動で使われます。要は筋トレのエネルギー源と覚えて頂ければ簡単かと思います。さぁ!ここまで来たら、いよいよ本題に入ります。超回復はグリコーゲンに使われる言葉と言った意味をお話していきます。
正しい超回復の知識
まず、先程も言いましたが、超回復は筋肉ではなく、グリコーゲンにおいて使われる言葉です。もう少し詳しく説明すると、筋トレにより使われたグリコーゲンが、次またこんな使われたらたまらん、前よりも少し多めに貯めちょこ、と次のエネルギー供給に備えて、前より少し多くグリコーゲンを貯蔵します。そしてこの貯蔵されるまでの時間が24時間〜48時間と言われています。そう!超回復とは筋肉が超回復するのではなく、筋肉を使う為に必要なグリコーゲンが超回復する話だったのです。グリコーゲンのちかっぱ回復するメカニズムが、いつしか筋肉がちっかっぱ回復するメカニズムへと間違って広く認識されてしまったのです。
全てが間違いな訳ではない
とは言え、一般的な超回復の考え方も、全てが間違っている訳ではありません。筋肉を傷つけて、48時間〜72時間で元の筋肉より強く回復するという考え方は間違ってはいません。もう少し詳しく言うと、筋肉はストレス(負荷を加えること)に対して反応し、強く太くなろうとします。またそれには、タンパク質が合成される時間が必要になり、それが48時間〜72時間と言われています。言い方は少し違いますが、この部分は間違ってはいないので、超回復はないんだと否定的にならなくて大丈夫です。但し、当たり前ですが、ただ筋肉にストレスを与えただけでは筋肉は成長しません。前回よりもより強いストレスを与え、タンパク質の合成時間を守って筋肉を休め、必要なタンパク質をしっかり摂取する。このサイクルの繰り返しが正しく行われて初めて、筋肉は成長していきますので、そこは勘違いしないようにしましょう。
まとめると
超回復とは元々、筋肉を使うエネルギー源であるグリコーゲンに使われる言葉であって、筋肉に使われる言葉ではないという事。ただ、一般的に広まっている超回復も筋肉量が増えるという考え方では、全てが間違いではないという事。本日話した内容は、主にこの2点になります。そして、この内容が理解できれば、皆さんも一度は思ったことのある、トレーニング頻度って週何回したらいいの? という疑問が根拠まで含めて解決できるはずです。次回は本日の内容に関連して、正しいトレーニング頻度について、一緒に考えていきましょう。